データヘルス計画とは
データヘルス計画は、医療費データや健診情報等のデータ分析に基づいて、PDCAサイクルで効率的・効果的な保健事業を実践するもので、すべての健康保険組合が策定し、実施することになっています。
- データヘルス計画は、レセプト・健診情報等のデータ分析に基づき、保健事業を効果的・効率的に実施するための事業計画
- 科学的なアプローチにより事業の実効性を高めていくことがねらい
- 特定健康診査等実施計画とは相互に連携して策定
データヘルス計画の目的
データヘルス計画は、2013年6月に政府が閣議決定した「日本再興戦略」で掲げられた健康寿命の延伸を実現するため、日常生活に支障のない期間を延ばし、平均寿命との差を縮めることを実現するために設けられた施策です。
データヘルス計画の特徴
データヘルス計画は、レセプトや健診情報等を活用したデータ分析を行い、健保組合の医療費の状況、健康リスクの階層化、保健事業の効果が高い対象者の抽出等を行います。そこから健康課題を把握して、科学的根拠に基づきPDCAサイクルを回しながら、効率的・効果的に保健事業を推進し、健康寿命の延伸と医療費の適正化を目指します。
特定健診制度との関係
特定健診制度は、40歳以上の被保険者等を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診と保健指導を行い、生活習慣病の予防を目的として2008年度に開始されました。健診データが電子的に標準化されていることから、保健事業の中核として、データヘルス計画と連携して策定することにより、より効果的に保険事業を推進することができます。
計画の期間および公表・周知
第3期データヘルス計画は2024～2029年度の6年間で、前期・後期を3年ごとに分け、中間評価を行って、必要な場合は計画を見直します。また、関係者に保健事業の目的や内容を理解してもらい、事業の実効性が高めるため、計画はホームページや広報誌等で公表され、周知が図られることになっています。